遺言を作成しない言い訳②
さて、「自分はまだ元気だ」という理由、というか言い訳で、遺言をしない方がいらっしゃいます。遺言を行う際に遺言の内容を検討するには、自分にはどんな財産があるのか、どの財産を誰にあげるのかという難しい判断が必要です。しかし、元気でなく瀕死の場合、このような判断をすることは事実上できないでしょう。また、自筆証書遺言は、遺言者自ら全文直筆で記載、作成することが必要です。しかし、元気でなく瀕死の場合、ご自分で全文を記載することは困難でしょう。さらには、今元気であっても、思わぬ不慮の事故が起きる危険性が常にあるところです。
以上、縁起でもないことばかり述べましたが、元気であるからこそ、元気であるうちに遺言を作成しましょう。