統合失調症患者の器物損壊罪【50代女性|横浜市】
ご依頼内容
被疑者は、重度の統合失調症患者です。
被疑者は、自分の誤った判断で薬を飲むのを止め、夫を自宅から追い出して独りで生活をしていました。
その際、被疑者は、強い妄想を抱くようになりました。
その妄想の内容は、階下の住人が売春宿を営み、夫や息子がそこで買春を行ったというものです。
もちろん、そのような事実はありません。
しかし、被疑者の妄想は強固で、階下の住人に激しく詰め寄り続け、あるとき、階下の住人の窓ガラスを金槌で破壊しまいました。逮捕後私が初めて被疑者と接見した際は、薬を飲まない期間が長びいており、妄想の内容は奇天烈であった上、強く信じ込んでいるだけでなく、自らが病気ということも気が付いていない様子でした。
妄想の内容を即座に否定すると私との信頼関係が崩れてしまうので、物の言い方に大変苦労しました。
結局、妄想を前提とした上で、それでも他人の物を損壊することは悪いことだということを理解してもらい、夫の金銭援助の下、被害者に謝罪し、経済的損害を弁償しました。
その上で、検察官には、被疑者に必要なのは治療であって刑罰ではないこと、被疑者には幸い前科がないこと、今後は夫や息子において被疑者を放置せずに措置入院等の強制入院制度の活用を誓約していること等を主張し、無事に釈放されました。
その後被疑者はすぐに措置入院となりました。
被疑者が退院して体調を取り戻してくれれば、不起訴となる見込みです。
お客様の声
今回は割愛します
弁護士海老名毅より
弁護士 海老名毅 |
ご依頼頂きありがとうございました。今後の体調のご回復を祈念しております。 |
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